続いての登場は映画「NANA2」の挿入歌であるシングル『Truth』が絶好調の伊藤由奈だ。まずは観客に『White Christmas』をプレゼントすると、デビュー曲『Endless Story』で一気に会場中の心を掴み取る。彼女の歌から伝わってくる真摯な想い。ただ伝えたいという感情が爆発するこの曲を聴き終えたオーディエンスが、うっとりと恍惚の表情を浮かべていると、曲の雰囲気とは180°なアッパーかつ外人テイスト満載なMCで笑いを誘う。さらに『Take Me Away』では途中、歌詞が飛んでしまいマイクを手に呆然と佇んでしまうハプニングもあったが、彼女はまったく動じずに(※1)「これから行くよ!」と、笑顔で続きを見事に歌い上げる。
ラストの『Truth』でも降雪の演出の中、無限すら思わせる壮大なスケール感で会場を圧倒した伊藤由奈。出身地の影響もあるであろう大らかなでハッピーな性格と、そんな歌声とを併せ持つアーティスト。どうやら彼女はまだまだ伸びしろを残すの大器晩成型のようだ。
SOULHEADは正にクールなグルーブで、オーディエンスを次々と躍らせた。ファットなボトムと共に登場すると見事な口上で先制パンチ!ファンキーなサウンドの『SPAKLE☆TRAIN』で会場を一気に呑み込むと、ステージ横からシャボン玉の演出がファニーだったクリスマスソング『キミノキセキ』、そして『いつまでも…』と姉妹ならではの素晴らしいハーモニーとコンビネーションで、会場をうっとりと魅了していくYOSHIKAとTSUGUMI。続く『I Saw Mommy Kissing Santa Claus』でゴスペル隊と共に素晴らしい歌声を披露すると、ラストはがっつりハードでファンクでアゲアゲなナンバー(※2)『AT THE PARTY』で、この日一番のインパクトで極上のダンスグルーブを響かせてくれた。
SOULHEAD
そして今年のトリを務めますは最早キングオブボーカルデュオ、と称しても過言ではなかろうCHEMISTRY。この日一番の大歓声を受けて登場したふたりは、ラストに向けてオーバーヒート寸前まで高まった会場のボルテージを制するが如く、まずは『My Gift To You』のゆったりとしたハーモニーを届ける。暖冬とは言えすっかり冷え込んできたこの季節、凍てついた手をそっと握り締めてくれるような、ささやかながらも確かに感じるこの温もり。このふわりとした暖かいヴァイヴスこそが、堂珍嘉邦と川畑要、ふたりの歌声に秘められた一番の魅力ではないだろうか。
このイベントへの参加は2度目だという彼らは、トリのプレッシャーも感じさせないゆる〜いMCで会場を柔らかい笑いで包み込み、「僕のすごく、大事なバラード」(堂珍)という『遠影』、そして最後は4つ打ちのダンサンブルなボトムに思わず手拍子が飛び出す『Top Of The World』で、赤いリボンが降りしきる演出の中、最後まで笑顔の絶えない素晴らしいパフォーマンスで、個性的かつ魅力的なアーティストが揃い踏みしたこの日を見事に締め括ってくれた。